借金減額できる?デメリットは?借金返済がやばい時に試したい借金を減らす方法と遅れそうな時の対処法

「借金の返済が追いつかない…」返済がきついのであれば借金減額を検討しましょう。借金を減らす方法は、おまとめローンや債務整理などいくつかあります。

今回は、借金減額方法の特徴やメリット、デメリットを詳しく解説します。特に債務整理は、借金を根本的に解決できる方法なので注目です。

また、「借金は100万円を目安にヤバい」ということを知れば、自身借金との向き合い方や早期の債務整理の検討など、借金問題解決の行動へ繋がります。

同時に、返済が遅れそうな時の対処法や借金減額シミュレーターの活用など、借金でお悩みの方の味方となる情報をお届けします。

Contents

借金減額は可能?借金を減らす方法はいくつかある!

「毎月の借金返済がきつい…返済額が減ってくれたらなぁ」返済が重荷になり、常に借金のことで頭がいっぱいの方もいるでしょう。また、働いても働いても返済が追いつかない方に知って欲しいのが、借金は減額できるということです。

借金って減らせるの?怪しい方法ではないの?と思った方に、安心安全な方法をお伝えします。

【違法でない借金減額の方法】

  • 利息を減らす金融商品(おまとめローンなど)
  • 債務整理
  • 過払い金返還請求

それぞれ詳しく見ていきましょう。

金利を減らして借金減額!低金利の金融商品の契約で借金を減らそう

高金利の状態では、毎月返済の利息分も高くなります。そこで「おまとめローン」や「借り換え」で低金利の金融商品の契約をすることで、金利を下げることができます。

借金返済に行き詰まる原因の一つが「利息」です。この部分を少しでも少なくすることができれば、月々の返済負担も減らせます。

おまとめローンで借金減額!メリットとデメリット

おまとめローンとは
2社以上の業者から借金がある場合、1つにまとめることができます。まとめることで金利も抑えられ、借金総額が減ります。

メリット

  • 1本化することで金利、返済日が統一され管理が楽になります。
  • 利息の軽減、毎月の返済額が減る

デメリット

  • 審査が厳しく、必ず契約できるとは限らない
  • 完済を目指す金融商品なので、職業の安定は重要
  • 新たな借り入れはできない
  • 返済が長期になると、借金の総額が増えることもある

参考:おまとめローンをわかりやすく解説!カードローンでまとめる場合のメリットもご紹介 : 三井住友銀行

借り換えで借金減額!メリットとデメリット

借り換えとは
おまとめローン同様、高金利から新たに低金利のローンに契約することで金利を軽減できます。金利の高い消費者金融から、低金利の銀行系ローンの借り換えになります。

メリット
利息の軽減、毎月の返済額が減る

デメリット

  • 審査が厳しく必ず契約できるとは限らない
  • 返済が長期になると、借金の総額が増えることもある
おまとめローンや借り換えは、すでに借金がある状態で金融商品の契約になります。そのため、審査が厳しいと言われています。また、場合によっては返済期間が長くなり借金の総額が増えることもあります。

「契約したけれど意味がなかった」とならないために、金融業者などで提供している返済シミュレーションを活用し先の見通しを立てると良いでしょう。

おまとめローンや借り換えは、金利を低くして返済を楽にできるという選択肢の1つとして覚えておきましょう。

法的手続きで借金減額!国が認めた借金減額制度「債務整理」とは?

おまとめローンなどで借金を減らす方法以外に、法的に借金を減額できる方法もあります。
最近良く見聞きする、「国が認めた借金減額制度」=「債務整理」という方法です。債務整理は以前からある、法律で認められた借金の救済制度です。怪しい方法ではありません。

参考:債務の整理をしたいと考えています。どのような方法がありますか?|法テラス

債務整理の方法1:金利カットで借金を減らす【任意整理】がおすすめ

任意整理の特徴は、借金の総額から利息、遅延損害金分の減額(カット)ができます。減額されることで、残りの返済は元金のみとなります。

【おすすめの人】

  • 毎月の返済が利息分でいっぱい
  • リボ払いで元金よりも利息が膨らんでいる
  • 借金が比較的少ない(100万円程度、任意整理で完済が見込める額)
  • 収入がある

【メリット】

  • 毎月の返済が減る
  • 支払い期間が延長され3~5年で完済
  • 財産の処分はない
  • 保証人に影響がない
  • 専門家に依頼すれば家族にバレる可能性は低い

【デメリット】

  • 信用情報に関わるデメリットがある(5年間ブラックリスト入り、クレカが使えない)
  • 収入がないと手続きできない

任意整理は裁判所を通さず、費用も安いので、債務整理の中では一般的な方法です。任意整理をすると、信用情報機関に事故情報が登録されブラック状態になります。

手続き後5年間、クレジットカードの利用やローンの契約ができないなど狭まったデメリットです。他の債務整理のように、家や車など財産の没収はありません。

この5年間、お金の使い方を改め、今後借金をしないと約束できればデメリットよりもメリットが大きいと言えます。

参照:任意整理|借金問題|法律相談一覧|弁護士に相談する|東京弁護士会

債務整理の方法2:元本を含めた借金総額を減額【個人再生】もおすすめ

個人再生の特徴は、借金の大幅な減額です。借金の総額から1/5程度まで大きく減額できます。任意整理よりも大きな減額ができる反面、デメリットも増えます。

【おすすめの人】

  • 借金が多い(借金5,000万円まで手続き可能)
  • マイホームの処分は避けたい
  • 借金を大幅に減らしたい
  • 収入がある

【メリット】

  • 返済がかなり楽になる
  • 支払い期間が延長され3~5年で完済
  • マイホーム特則で残せる

【デメリット】

  • 信用情報に関わるデメリットがある(5~10年間ブラックリスト入り、クレカが使えない)
  • 官報に個人情報が掲載される
  • 保証人がいれば請求される
  • ローンが未完の車は没収される
  • 家族にバレる可能性がある

借金がかなり減り、返済が楽になります。任意整理同様、支払い期間の延長が認められ完済しないといけません。完済が目的ですから、安定した収入が条件になります。

マイホームを残したい方にはおすすめですが、任意整理と比較するとデメリットも重くなることを覚えておきましょう。

参考:個人再生手続利用にあたって | 裁判所

債務整理の方法3:借金まるまるカットが可能【自己破産】もあり

返済能力がないと裁判所に認められ、免責の許可がおりれば借金返済は免除になります。

【おすすめの人】

  • 多重債務で借金がかなり多い
  • 完済の見込みがない
  • 返済を続けるよりも、法的手続きをして新たなスタートをしたい

【メリット】

  • 借金の全額免除
  • 借金生活から脱出
  • 人生のやり直しができる
  • 現金は99万円まで持てる
  • 仕事は辞めなくてよい

【デメリット】

  • 信用情報に関わるデメリットがある(5~10年間ブラックリスト入り、クレカが使えない)
  • 官報に個人情報が掲載される
  • 持ち家、車、預貯金など財産は没収される
  • 最低限の生活用品しか残らず、厳しい生活になる
  • 職業制限
  • 保証人がいれば請求される
  • 収入の調査など家族の協力が必要、隠すことはできない
自己破産は、借金地獄や借金まみれの方の救済制度です。借金の返済から解放されますが、財産の処分など大きなデメリットを負うことになります。

同居家族がいて持ち家が没収される場合は、新たに賃貸など探すことになります。通勤や通学にも影響が出るため、きちんと話合い理解してもらう必要があります。

ブラックリスト入りやクレジットカードのデメリットは、自己破産者のみです。家族にはデメリットはないので安心してください。

参考:自己破産とは何ですか?|法テラス

払い過ぎたお金が戻ることで借金の負担を減らす【過払い金返還請求】

過払い金請求とは、払い過ぎた利息分を取り戻すことです。グレーゾーン金利が撤廃前に借金をしていた場合、過払い金としてお金が戻ることがあります。

また、借金変返済中に過払い金返還請求をすることで、過払い金を返済に当てると借金の減額になります。借金と過払い金が同額だと、借金は相殺され借金は0になります。

ですが、返済中に過払い金返還手続きを行うと、任意整理と同じ扱いになります。上記で説明した通りブラックリスト入りなどデメリットがあります。

参考:過払金返還請求にはデメリットはある?条件や時効について | 弁護士法人ひばり法律事務所コラム

借金はいくらからがヤバい?100万円が一つの目安!債務整理も視野にいれよう

借金はそもそも、いくらあったらヤバいのでしょうか。収入の1/3を超えたらヤバい…返済が厳しいと覚えましょう。

なぜかというと、「総量規制」という消費者金融が決めた借り入れの上限が、収入の1/3 までとなっているからです。

例として収入が600万円人には200万円までしか貸してくれません。借り過ぎ防止、借金地獄に陥らないような対策です。

収入が200~300万円で、借金が100万円あるという人はかなりヤバいと危機感を持つべきです。

  • 返済できている?
  • 利息はいくら?
  • 自力返済は可能?
  • もし、払えないとどうなる?(先の見通しも必要)

今すぐ調べる必要があります。生活の見直し、節約、収入を増やすなど努力をしても自力で返済が困難だとわかったら、債務整理を検討しましょう。

借金減額を考えるならまずは任意整理の検討を!手続きが簡単で短期間、費用も安めの手続きのためおすすめ!

借金100万円程度で債務整理をするなら、任意整理がおすすめです。上記で説明した通り利息のカットで元金だけの返済になります。

  • 裁判所を通さない
  • 短期間
  • 低料金
  • 専門家に依頼すれば家族や職場にバレない

借金減額も叶えられ、メリットも多くあります。任意整理のデメリットは、信用情報に関わるデメリット(ブラックリスト入り、クレカの利用不可、ローンの契約ができない)なので限定的と言えます。このことを理解していれば、任意整理はした方が良いと言えます。

逆に、「借金が多過ぎて任意整理をしても、あまり減額できなかった」ということも…。大きく減額したいなら他の方法を選びましょう。

ブラックリスト入りを避けたいのであれば、収入を増やして自力返済という方法で頑張りましょう。

借金返済が遅れそう…借金を放置して滞納するとどうなる?専門家に早期相談がおすすめ

「今月は返済が遅れそう…」返済が遅れたらどうなるか知っていますか?一日でも返済が遅れると「遅延損害金」が発生します。

  1. ハガキや電話で連絡がくる
  2. ブラックリスト入り
  3. 返済の一括請求
  4. 財産や給料の差し押さえ
借金返済の遅延、放置、債権者からの問いかけにお応じないと、最終的に財産の差し押さえになってしまいます。ですから、無視や放置はよくありません!

借金返済が遅れそう時は、事前に債権者に遅れることを伝えましょう。連絡することで、返済日の変更や期限を伸ばして貰える可能性があります。

一時的に返済日の変更をしてもらっても、その後も返済が厳しいと予想されるのであれば弁護士や司法書士に相談し債務整理を検討しましょう。

借金問題解決のプロですから、安心して相談や依頼ができます。借金の状況から自身にピッタリの解決方法を提案、借金減額が叶います。

いきなり専門家へ相談するのはハードルが高いという場合は、「借金減額シミュレーター」で借金がいくら減るのか事前に調べてみましょう。

借金問題を取扱う法律事務所が、無料で提供している簡易診断サービスです。診断はあくまでも目安ですが、借金が減る可能性があるとわかれば希望が持てます!結果次第で、そのまま債務整理の手続きもできます。

お金がないから借金減額の手続きができない?そんな時に利用検討したいのが【法テラス】

債務整理は、自己破産となると費用も高額です。「債務整理をしたくてもお金がない…」とがっかりする人もいるのでは?

でもすぐに債務整理を諦めなくても大丈夫です!

「法テラス」の制度を活用すれば、無料相談や弁護士、司法書士費用の立て替えてもらえます。誰でも利用できる制度ではなく、お金がない方の援助です。援助を受けるには、一定額以下の収入や財産の条件があります。

また、収入や財産の条件が該当しないという方は、法律事務所が実施している無料相談を活用してはどうでしょう。

法テラスが利用できなくても、法律事務所でも分割や後払いなど経済的に心配な方向けのサービスを提供していますよ。

借金減額のための具体的なステップと注意点

借金減額を実現するためには、具体的なステップと注意点があります。以下にその手順と注意すべきポイントをまとめました。

ステップ1: 現在の借金状況を正確に把握する

まずは、現在の借金総額、金利率、返済期間などの詳細を把握することが重要です。これには、借入先の金融機関からの明細書や、オンラインでのアカウント情報の確認が含まれます。

ステップ2: 収入と支出のバランスを再評価する

月々の収入と支出を見直し、返済計画を立て直すことが大切です。不要な支出を削減し、返済に回せる金額を増やす努力が求められます。

ステップ3: 債務整理の専門家に相談する

債務整理のプロセスは複雑であり、専門家のアドバイスが不可欠です。弁護士や司法書士などの専門家に相談し、最適な債務整理方法を選ぶことが重要です。

注意点

  • 債務整理には多少の時間と費用がかかります。そのため、事前に時間と費用の見積もりを取得し、準備を整えましょう。
  • 債務整理を行うと、一定期間信用情報に影響が出るため、新
    規の借入やクレジットカードの利用に制限が生じることがあります。
  • 債務整理の過程で、保証人や家族に影響が及ぶ場合があるため、事前に関係者との話し合いが必要です。

借金減額成功のためのライフスタイルの見直し

借金減額を成功させるためには、日々のライフスタイルの見直しが欠かせません。

収入の増加を目指す

追加の仕事を探したり、スキルアップを図ることで収入を増やすことが重要です。これには、副業や資格取得、スキルアップのためのトレーニングが含まれます。

節約生活を実践する

日常生活の中で無駄を省き、節約に努めることが大切です。食費や光熱費、趣味や娯楽の費用を見直し、節約できる方法を探しましょう。

借金減額後の再発防止策

借金減額が成功した後も、再び同じ状況に陥らないための対策が必要です。

予算管理を徹底する

毎月の予算を立て、それに従って生活することが重要です。予算を超える支出は避け、節約生活を継続しましょう。

緊急時のための貯金をする

予期せぬ出費や緊急事態に備えて、少しずつでも貯金をすることが重要です。目標金額を設定し、コツコツと貯金を積み重ねましょう。

金融教育の重視

お金の管理や借金に関する知識を身につけることで、将来的な金銭問題を避けることができます。書籍やオンラインコース、セミナーなどを通じて、金融教育に励みましょう。

借金減額はピッタリな方法を選んで!根本的に解決したいなら債務整理がおすすめ

借金を減額する方法をいくつか紹介してきました。中でも、「法的に借金を減らしたい!」「借金問題を根本的に解決したい!」という場合は、債務整理がおすすめです。

また、借金は100万円を超えたらヤバい状況です。自力返済が難しいと感じたら早めに専門家へ相談しましょう。借金問題は、早期の相談が早期の解決へ繋がります。

借金がいくら減るのか興味がある方は、減額シミュレーターを試してみませんか。弁護士などへの相談は敷居は高くありませんよ。気軽に相談してみましょう。

閉じる